Cella MASUMI Asia

賀茂泉

Kamoizumi/広島県

History

蔵の歴史

1912年、米穀商を営んでいた前垣壽一が酒造業を興しました。酒名「賀茂泉」は地名の「賀茂」と所有する山林にあった山陽道の名水「茗荷清水」を仕込水として使用したことに由来しています。1965年頃より米と米こうじだけの酒づくり(純米醸造)の復活に取り組み、1972年「無添加酒 本仕込 賀茂泉」を発売しました。1973年には全国15蔵元と協力して「純粋日本酒協会」を設立し、純米酒のパイオニアとしてその普及と啓蒙に力を入れてきました。

創業80周年の1992年に新蔵「延壽蔵」が竣工し、2012年に創業100周年を迎えました。

Environment

所在地/自然環境

酒蔵のある町、西条は広島県のほぼ中央部に位置し、瀬戸内海沿岸から内陸へ約20km、標高250mの高原盆地にあります。冬場の平均気温が約5℃、その冷涼な気候は酒づくりに適しています。町には8つの酒蔵があり、日本でも有数の酒づくりの盛んな町としても知られています。仕込水として使われる地下水は町の北側にある龍王山の中硬水の伏流水です。その水源の森の環境整備を蔵元と地域の一般ボランティアで行い、環境保全活動にも積極的に自ら取り組んでいます。また酒のまち"西条"は毎年春には全国の醸造家が集い、その年にできた新酒、とりわけ大吟醸約1,000点のきき酒を行い、全国新酒鑑評会の審査が行われます。さら秋には世界最大の日本酒イベント"酒まつり"が盛大に開催され、2日間で約25万人の日本酒ファンが地元だけでなく、日本国内、海外からも訪れます。酒まつりでは西条の酒蔵だけでなく、全国からの1,000蔵以上の日本酒を飲むことができます。酒まつり開催日以外にも週末には酒蔵が立ち並ぶ酒蔵通り地区へ多くの観光客が訪れています。酒蔵通り地区は、JR西条駅から徒歩10分圏内にあり、西条駅までは広島駅から約35分、広島空港から電車・バスで約30分と大変交通の便が良いです。

Mission

酒造りのこだわり

賀茂泉の酒づくりのこだわりはまさに"純米醸造"です。米と米こうじだけで醸す日本酒本来の酒づくり。それを広島杜氏伝承の三段仕込みを忠実に守り、手づくりの酒づくりを行っています。

まず原料となる米は、蔵元から半径50km以内で収穫される酒米でほぼ全量賄われています。とりわけ酒米「山田錦」は蔵から車で10分程にある東広島市造賀地区で協力農家に栽培していただいています。また仕込水は蔵内にある井戸から組み上げられた賀茂山系龍王山の伏流水を使っています。

酒づくりの成否は、蒸米の出来で決まるとも言われます。蒸米は全て甑で行われます。蒸し上がりの最後の10分間に高圧高温(約130℃)の蒸気を入れ、理想の外硬内軟の蒸米に仕上げていきます。

また酒は酵母が造ってくれます。彼らが、醪の終盤まで元気に発酵を続けことができる完全発酵を目指します。伸びやかでしっかりとした味乗りする酒に仕上がるよう、醪の温度管理は重要です。当蔵では全ての発酵タンクが0.5℃単位で管理できる独自の醪温度管理システムを採用しています。それぞれの発酵状況にあわせて温度を調整、管理することができるため適確な醪の誘導が可能になります。

上槽後瓶詰されるまで当蔵では活性炭素ろ過を使用したろ過は行っておりません。その為米本来の旨味を活かした味わいとほんのりと黄金色に輝く色あいを残しています。調和のとれた落ち着きのある味わいには適度な熟成が必要だと考えています。酒質に合わせた火入れと貯蔵温度が味わいに奥行きのある酒に仕上げてくれます。

Character

代表される酒質

美しい山吹色をした芳醇で味わい豊かな酒質が賀茂泉の特長です。米の旨味、甘みをしっかりと感じることができるふくよかな味わいです。特に純米醸造酒は、温度によって味わいの表情が変わります。冷酒の時にある心地良い酸味。40℃程度のぬる燗で柔らかなふくらみのある旨味。酒だけで愉しむのではなく、料理を引き立て、その歓びを一層大きくする酒質を目指しています。


PAGE TOP