Cella MASUMI Asia

風の森

Kazenomori/奈良県

History

酒造の歴史

江戸時代初期、慶長の頃には、大和平野の菜種より精油業を営んできた油屋長兵衛は享保四年(1719年)に酒造業に転じました。それゆえ屋号は油長です。油長酒造は創業以来、300年という長い歴史の中で、今を生きる酒造りに徹してきました。ただ伝統にならうだけでは、今この時代に求められる本物の味を醸し出すことはできません。それぞれの時代にその時代の技術で日本酒を創り上げていく。その想いが、新たな日本酒の歴史を刻んでいくのです。

1990年代、当時生産量が過去最大の1万石に達し、当時の設備はフル稼働でした。しかしながら、大量に造られ出荷される日本酒は、生まれたての日本酒とは全く別次元の日本酒となって出荷されていく事実がそこにはありました。生まれたてそのままの日本酒というのはその味わい、香りともにすばらしく、これをそのまま出荷する事が出来ないか、と考えた当時の蔵主12代山本長兵衛は、そのしぼりたての生酒を地元限定流通とし、直接酒販店に販売する事で、冷蔵状態を維持し、安心に生酒を販売出来るルートを確立しました。また、この限定酒を販売開始するにあたり、原料のお米は御所市の"風の森地区"で生産される、地元産の秋津穂を使用しました。まさに地元の水、米、人、風土が醸し出す、地酒として "風の森"ブランドを立ち上げたのです。

Environment

所在地/自然環境

油長酒造が位置するのは奈良盆地南端。この地には、恵まれた自然の風土があり、日本清酒発祥の地にふさわしい酒造りの伝統が息づいています。

いにしえの時代より造られていた「奈良酒」が全盛期を迎えたのは戦国時代のこと。奈良の菩提山正暦寺で生まれた「菩提酛」という技法によって、安全な酒母づくりができるようになり、奈良の寺院醸造が現在の清酒造りの基本となる技術を整えました。かの織田信長も「奈良酒」の品質の高さを賞賛したと記録されています。

現在、私たちは、地元奈良のお米を全生産量の75%使用しています。なかでも全量を契約栽培で生産していただいている秋津穂は風の森ブランドになくてはならないお米です。地元"風の森地区"には秋津穂の種籾の栽培に適した圃場があります。ここで育てた種籾を奈良県下の契約農家の方々に分配し、秋津穂を生産していただいているのです。

Mission

酒造りのこだわり

今の時代にしかできないお酒造りを目標に掲げ、今の時代の新しい技術や考えを積極的に酒造りに取り入れ、日本酒の新しい可能性に向けて挑戦します。

仕込水は当蔵の地下100mより湧出る、金剛葛城山系の深層地下水を使用しています。平成になって掘削したこの井戸は、選択的にお酒造りに適した水を得る事のできる新しい井戸です。こちらの地下湧水は日本でも有数の硬水(硬度200mg/L)です。当蔵ではこの硬水の特徴を生かしながらお酒造りをしています。

全ての発酵を超長期低温発酵で進めていきます。低精白の純米酒であっても、高精白の純米大吟醸酒であっても、それらの醪は平等にゆっくりと低温で時間をかけて(30日以上)育てられ、個性を引き出されるのです。こうして発酵を進めたお酒は豊かな味わいと爽やかな香りを併せ持つお酒になります。タンクメーカーとの共同開発による独創的な発酵タンクがこれを可能にしています。

"風の森"では全てのお酒を無濾過無加水生酒で年間を通じて提供しています。

また、お米の種類やお米の磨きの違いを表現する為に、すべてのお酒を7号系の酵母で醸造しています。

仕込水、酵母、長期低温発酵と、それら全ての条件を同じくする事で、原料米の個性を最大限に表現したいと考えています。

Character

代表される酒質

酒の価値

人が食事をして、酒を飲む。数千年もの間営まれてきた日々の日常。これをより豊かにそして愉しいひとときに変える。それが日本酒の価値だと風の森は考えます。

五感で愉しむ

酒をグラスに注ぐ。透明感のあるレモンイエロー。わずかに残る発酵時の炭酸ガスが泡粒をつくる。顔に近づけるとほのかな果実の香り。口に含むと鼻に抜けるさわやかな香りと共にボリューム感のある味わいが押し寄せる。のど元を過ぎた後は口中をクリアにまとめていく余韻ある酸味。お酒を飲むという一連の動きの中で人間の五感をくすぐる酒。 それが風の森です。

お米の違いを楽しむ

お米の磨きの違いに応じて、風の森の味わいも大きく異なります。

お米を磨けば磨くほど、味わいの丸みや、するすると飲み進むような綺麗な 風の森になります。それに対して、お米をあまり磨かない場合、個性溢れる派手な味わいの風の森となります。酸味が高かったり、渋みを感じたりと、より複雑性のある味わいになります。一緒に楽しむお食事に合わせて、様々なタイプの風の森を一緒に楽しんでいただければと思います。


PAGE TOP